ネツゼロパネルの特徴と仕様をお知らせします。

ネツゼロパネルの特徴

  1. 断熱性が高い
  2. 高温に耐える
  3. 重量が軽く蓄熱性が高い
  4. 化学的に安定している
  5. 急熱、急冷に強い
  6. 複雑な、丸みのある形状に対応できる
  7. 熱伝導率=0.0454 W/mk (名古屋市工業研究所 JISA2101 第649)
ネツゼロパネルの特徴

施工方法

ネツゼロパネルの施工は炉壁の表面に取り付けます。この図のケースでは、140度の炉壁に対して、10mmの空気層をネツゼロパネルと炉壁との間につくり、このことによりパネルの劣化を抑えつつ、施工後の表面温度を34度とします。

施工方法

施工方法: 炉壁の表面に取り付ける

炉壁の表面に取り付ける

熱効率の改善

ネツゼロパネルの利用によって熱炉からの発散される熱エネルギを抑制します。
炉に100%のエネルギを与えても、作業(例として金属の溶解)に使える熱量は全体の25%程度であり、炉体放散熱量が40%もあるため熱効率が悪いのです。

ネツゼロパネル未使用 ネツゼロパネル使用
炉壁からの放散熱 炉内全エネルギの40% 炉内全エネルギの7%

炉壁からの放散熱を40%→7%とすることにより、作業に使える熱量の割合を25%から39%として、エネルギの有効活用が可能となります。

熱炉のエネルギーを抑制する

用途と効果

用途

  1. 安全(環境)対策 <溶解炉・保持炉・熱処理炉・焼鈍炉・再燃炉・焼戻炉・その他いろいろな熱炉の断熱・火傷防止>
  2. 省エネ対策

効果

  1. 火傷防止
  2. 省エネ効果
  3. 放散熱の抑制
  4. 環境改善 (WBGT)
  5. CO2の削減

用語集

お打ちあわせ、お見積もりなどお客様へのご説明に使わせていただく用語を書きます。

【放散熱】
設備本体または炉内部から発生して、外へ逃げてしまう熱のこと。
この量が多いとエネルギーロスが大きくなってしまう。

【熱伝導率】
物質の熱の移動しやすさを示した指標。この数値が少ないほど、熱が伝わりにくい。

【WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)】
暑さ指数のこと、熱中症予防を目的として作られた指数

熱炉のエネルギーを抑制する
出所:https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

グラフからも暑さ指数(WBGT)が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく 増加する様子が分かります。